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72話 モヒカンくんは不死川君 ページ35

『ねえねえ、不死川君はどうして鬼殺隊に入りたいの?

  というか、何歳なのかな?15とか、16とか?』

「うるせぇ、話しかけてくんな」



こんなやり取りをするのはさっきのでおそらく二十回目

わかれて十時間ほど経ってまた不死川君と再会し、話しかけたのが最初


なんだか運命的な何かを感じ取ったので仲良くなろうとした...のだが

全く答えてくれない


唯一教えてくれたのは自分の名字

あとは「話しかけんな」の一点張りである



『そんなこと言わずに、ね?

  私は、不死川君ともっと仲良くなりたいなぁ』

「...お前は」



だんまりだった不死川君がふいに口を開く

しかし、声が小さすぎて聞き取れなかった



『ごめん、もう一回...「お前はなんで鬼殺隊に入りたいんだよ」...あぁ、そういうこと』



乱暴に後ろを振り返る不死川君


なんだか、この子はいつも怒ったようなイラついているような目をしているなぁ

そして、この子は...自分に怒って、イラついている



『私はね、大切な人を守りたいんだ

  私の兄...血は繋がってないんだけど、その人が鬼殺隊の柱で

  その人の隣に立つのが目標なんだよ』

「っ...お前、兄貴がいる、のか」

『?...うん、不死川君も?』



突然目を見開いた不死川君を不思議に思い、聞いてみる

しかし不死川君は顔を背けて「いや」と言っただけでそのあとは何も答えてくれなくなった



「兄貴は、元気なのかよ」

『暫く会ってないけど、元気だと思うよ』

「...ならいい」



急にポツリと呟いたかと思えば、まただんまり

なんかこのマイペースな感じが義勇さんに似ている気がする

気がするだけだが


とりあえずまた不死川君について歩いていると、木の根につまずいて転びそうになる

が、不死川君は気にせずに行ってしまった


いやちょっと待って、手は貸さなくていいからちょっと待って


急いで追いかけて、また後ろについて歩く



「チッ、なんでついてくんだよ」

『言ったでしょう、不死川君と仲良くなりたいから』

「...夜になってもついてくんならせいぜい流れ弾の餌食にならないようにしとけ」

『うん、ありがとうね』



すっと近づいて頭を撫でようとするも避けられる

少しムッとしたので意地になって頭を撫でようとするが毎回毎回華麗に避けられる

しかも「のろま」「チビ」という悪口つき


そのあと歩きながら夜が来るまで挑み続けた(ちなみに成功しなかった)

番外編 恋ばな→←71話 モヒカン君



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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー!死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん!尊いよぉぉぉーー! (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです!思いの外生存ルート人気ですね!私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年10月4日 20時

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