【鬼滅の刃】偶然、または必然か・弍【ハンターハンター】

71話　モヒカン君 ページ34

すでに高く登った太陽に照らされて少しだけ目を細める

あれから一日目の夜が終わり、日が登った


昼を少し過ぎたぐらいだろうが、当たり前かの如く絶食中である

お腹が空いていない



『あっつ...日陰がほしいなぁ』



そんなことをこぼしながら木に飛び乗り果物を探す

今は必要ないが、先に探しておいて損はないだろう


しかし、ハンター試験を受けた時も思ったが一週間サバイバルはかなり過酷だよなぁ

鬼に食べられなくても普通に餓死しそうだ


見つけた果物を二個ほどとって、木を飛び降りる


そのとき＿＿＿＿近くで発砲音がした



『？...銃を持ってる子がいるのかな？珍しい』



好奇心で音の聞こえた方向に近づいてみる


そこには、ギタラクルのような髪型の男の子が立っていた

どうやら銃の練習をしているようで木を撃っている


気配を消して見学していると、突然男の子がこちらを向いた



「...誰だ、そこにいんの｣

『あ、バレちゃった？ごめんね、別に悪巧みをしてたわけじゃないんだけど』



...本気で気配を消していたわけではないにしても、これに気づけたとは

末恐ろしいなぁ、周りに才能がある子ばかりなんだが


おとなしく出ていって挨拶をしてみる

が、男の子からの反応はなかった



『今は銃の練習をしているの？奇遇だね、私も銃を扱うのが得意なんだ〜』

「...寄るな、話しかけるな｣



近くに行って話しかけてみるも無下に追い払われてしまった

取っつきにくいねぇ、こんな感じの子は


話をするのは諦めて男の子の近くに果物を投げる



『それ、あげるからさー！練習頑張ってねー』



ブンブンと手を振りながら走り出す

まあ案の定反応はないが...うん、これ結構むなしい


いい気分転換になったなぁ


チラリと男の子を振り返ると、果物を拾って訝しげに見つめていた

かなり怪しんでいるようたが、根は優しそうなので食べてくれるだろう


また果物探さなきゃな...いや、もういいか


鱗滝さんにバレたらものすごく怒られそうなことを考えていた

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