402話 崩壊 ページ39
今の時点で無惨の所にいるのは、義勇さんと炭治郎だけ
二人は_________煉獄様の仇である上弦の参の、猗窩座という鬼を討ち
怪我はありながら大きな欠損はなく、無惨と戦っているらしい
.....ねえ、煉獄様
今宵、貴方の仇を炭治郎と義勇さんの二人が討ちましたよ
そっちでも、ちゃんと見えましたか?
貴方が最後に認めた小さな男の子は、あの日より遥かに強く正しく成長しました
義勇さんも貴方も宇髄さんも、決して間違っていなかった
炭治郎は、とても強い子でした
___「嗚呼、嗚呼、しかと見たぞ。ありがとうA少女、彼らにもそう伝えてくれ」
......はい、承知いたしました、煉獄様
心の中でそんな風に呟くと、どこからか煉獄様の嬉しそうな笑い声が聞こえてくる
良かった、煉獄様にはとっくの昔に伝わっていたのだ
だけどそれなら、炭治郎の頑張りも私の思いも、死人の彼らには全てお見通しなのだろうか?
そう思いながら、私は建物の壁の突起を便りに上へ上へと進んでいく
やはり片手だけの移動はそれなりに大変だが、なれてくればどうということはない
.....鬼舞辻無惨の気配は、建物の上の方からする
流石に地上までは出ていないが、建物内ではかなり地上に近い場所のようだ
しかし
ガタンッ__________ガタガタッ、ガガガガガガガッ!
『!?.......なに、建物が揺れて.......』
唐突に揺れだした床や壁に、私は思わず近くの柱を掴む
一体全体なんなんだこの揺れは、どうして建物がこんなに激しく揺れているんだ
どこかの鬼の、血鬼術の類いか?
それとも、ここの主君である鬼舞辻無惨が戦いで死にかかっているという証拠なのか
大きく揺れ続ける床や壁を移動しながら、私は物思いを巡らせてみる
________ああ、なるほど、そう言うことか
これは、建物が揺れているのではない
鬼の血鬼術によって作られた空間がよじれ、この空間そのものが崩壊しかかっているのだ
『ッ......外に、出される.......!』
次の瞬間、私の体は揺れる建物の中から真夜中の地上へと見事に放り出されたのだった
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セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか!本当ですか!?(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....!じゃんじゃん(?)救済して行きますよー! (2020年6月22日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった!!玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね?救済してください!お願いします! (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張りますー! (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてますよ! (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2020年5月17日 20時