Orange ball 3【青峰大輝】

６３話 ページ4

あれは黄瀬くんが入部したての時




〜〜



いつもの居残り





『大輝、何か良いことあった？』


青峰「なんだよ急に」


『最近楽しそう』


青峰「別に…あー、まあ強いて言えば
面白れぇ奴が入部してきたんだよな」


『それって黄瀬くんて子？』




さつきが言ってた




青峰「そそ。そいつ。まだまだ下手くそだけどよ
アイツとの１on１はなんか楽しーんだよな」







にかっと白い歯を見せる大輝



あーあ…



私がその顔させたかったのに









　









「あーおみねっちー！！」



青峰「噂をすれば…」



黄瀬「っと…あれ、君どこかで…」



青峰「Aだ」



『ど、どうも』



黄瀬「あっ、文化祭の時の…！」



『あの節はどうも…』




　





あの女子の群れを連れていた

読モで有名らしい黄瀬涼太

何やら大輝に憧れてバスケを始めたらしい









黄瀬「あのときはホントごめん！！

改めてよろしくっス！









Aっち！」






『え、なにそのたまごっちみたいなあだ名…』


「黄瀬くんは認めた人には〜〜っちとつけるんです」


青/黄「「うわっ！！」」


『黒子くん、体調は大丈夫？』


黒子「はい。さっき全部出してきたので」









大丈夫かねこの子…








黄瀬「いっつもここで居残ってるんスか？」


『そうだよ』


青峰「お前も残るか？」


黄瀬「モデルの仕事がない日はオレもここ来るっス！」









〜〜







という感じでまあそこそこ絡みのあった黄瀬くん

ただ、学校でも話しかけてこられるのは困るから

どっちかっていうと少し避けてた

あんなキラキラ星人といたら取り巻きの女の子たちに

どう思われるか怖いし…







っていうの気にせずあの人お構いなしに来るんだよな…









　






黄瀬くんが名前を呼んだ瞬間

ぐるっと女子たちの視線が私に刺さる






黒子くんは…影が薄いから気付かれない…









柴山「A…っち？ｗ」


『…中学が同じだけ…』






黄瀬「てゆーか、５分待ってもらっていいスか？」






『部室行こ』


柴山「え、いいの？てかサインほしい！！」


『汗ひいたら風邪ひくよ』


柴山「ほーい」









黄瀬「ちょ、Aっち戻ってきてくださいっス！」









　





やめてくれ……



これ以上私に注目を浴びさせないで









「A、男か〜？」


「モデルとか勝ち組じゃん」


『も〜違いますよ〜』









先輩にもからかわれる…

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