幼馴染のアタシ２【青峰大輝】

38話 ページ8

ドンッ











『わっ…すみません………あっ！』








ボケッとしてたら前の人とぶつかって


その拍子にヨーヨーを落としてしまった










竜胆「A！大丈夫か！？」



『うん、よそ見してて…それよりヨーヨーが…』










ｶﾞﾔｶﾞﾔ……









行き交う人波の中に埋もれてしまったヨーヨーは


もうどこにあるのかもわからなくなってしまった








竜胆「いいよ。んなもんまた取ってやるって」



『でもアレは竜胆が一生懸命…』



竜胆「いいって。それよりもう直ぐ花火上がるし
場所取りに行こうぜ」


























あれ










アタシ、知ってる









前にも同じことが＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






















『あっ！』



青峰「A？」



『大ちゃんヨーヨーが…！』



青峰「あー…ありゃ無理だな
いーよ。また取ってやるし」



『でもアレは大ちゃんが…』



青峰「…いいって。それよりA、オレ
じゃがバタ食いてーけどトイレ行きてーから
ちょっと並んどいてくんね？」











じゃがバタって…めっちゃ並んでるじゃん








『んもー、早く帰ってきてね』




青峰「おう」














そう言って確か戻ってきたときに












青峰「ん。トイレ行く途中で見っけた」



『あ！ヨーヨー！』



青峰「ったく、次は無くすなよ？」



『うん！大ちゃんありがと！』










そう言って渡してくれたヨーヨーだけど



本当は模様が少し違ったんだよね



気付いたのは家に帰ってからだけど



多分、またヨーヨー釣りのとこに行って



苦手なくせに頑張って取ってくれたんだよね

39話→←37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す