幼馴染のアタシ２【青峰大輝】

48話 ページ19

『あ、の』


灰崎「あ？」


『自分で歩くんで、降ろしてください』


灰崎「何言ってんだよ怪我人が」


『うっ…』











実はあのとき、着地に失敗して

左足を捻っていた












『よく、わかりましたね…』


灰崎「あ？そりゃ見てたからなぁ」


『…でも保健室には行きたくないです』


灰崎「逃げてばっかじゃ変わんねーぞ」


『え…』











そう言うと保健室へ向かう灰崎さん








ガラッ







躊躇なく戸を開けると

そこには案の定大ちゃんと鳳さ＿＿＿＿＿＿



















『…』












バッ









青峰「っ、A！！」










ガンッ











青峰「あ？灰崎テメェ、その足どけろよ」


灰崎「あん？どの口が言ってんだよ」


鳳「祥吾くん…」


灰崎「はー…お前がそんな尻軽女だったとはな
まじ、ガッカリだわ」


鳳「っ…」

















































『はっ…はっ…はっ…』
















息が上手く吸えない



心臓を強く握られているみたいに苦しい


















ｽﾞｷﾝ＿＿＿＿＿









『っあ〜……』

















捻っていたのを忘れてた



足の痛みよりも胸の方が何倍も痛かった



今は皆球技大会中だから人一人見当たらない



アタシはボヤケた視界の中にベンチを見つけ



たどたどしい足取りでそこに座る

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