【青峰大輝】教えて。キミのこと3【黒バス】［完］

◇96話 ページ16

眉をひそめ、けど、怒りの感情は感じられず


どっちかっつうと、微笑んでる


……何故？


その顔の意味は何だ？













リコ「さて。Aに怒られちゃうかもだけど
話しましょうか。Aのこと」


青峰「お願いします…」




















Aの…秘密…



























リコ「Aはね、心臓がダメなの」


青峰「え…」


リコ「それが発覚したのが中3の夏。
ちょうど全中の真っ最中ね」








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『気をつけ、礼！』


「「応援、ありがとうございました！」」


『そしたら荷物どかして着替えて集合ね』


「やー、今日もスリーよく入ったねぇ」


『へっへっへー……ぅっ…』


「A…？」


『なんか、胸が痛い』


「やだ、恋の病かしら！てかアンタ
青峰とは結局どーなったのよ―」


『はっ！？何でそこで大輝が出てくんの！///』


「あ〜顔真っ赤〜」


『なっっっ！！！！』


















最初はたまに痛むくらいで

バスケにそこまで影響もなかったから

気にして無かったらしいんだけど

痛みは日に日に増していき

全中の準決勝、事件は起こったわ








「A！！」





パシッ






『はぁっ、はぁっ…』







その日、Aは奇妙なほど絶好調だった

もともとAはタフなほどパフォーマンスが上がるタイプ

見に来ていたアタシでさえ

Aの異変に気付くことが出来ずにいた







「残り5秒！！」










点差は1点差で負けていた

しかしボールはAの手にある

その時点で皆が
















“Aなら決めてくれる”







そう思っていた

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