【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ9)

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第212話ページ9

「……九条家失踪事件の犯人を捕まえに。」

棚の資料や、薬瓶にはられたラベルなどを見ながら私はそう答えた。

新「え、でも話に聞けば犯人って既に処刑されてるんじゃ……」

「脱獄されてたらしいです。

……上の尻拭いが真選組に回されたってとこです。

私は情報収集として九条家の本邸と別邸の調査に来ました。」

倉庫も荒らされた様子はなく、本邸が目的ではないことはわかる。

「……そういえば、依頼主さんは何故探してるんですか？」

銀「さぁな。家にこれが届いただけだ。」

銀時さんが懐から取り出したのは封が切られた茶封筒。

そこに差出人の名前は書かれていなかった。

「でも……そんな怪しい依頼、よくやろうと……」

銀「こん中に現金も入ってたんだよ。」

新「貰ったからにはさすがに引き受けないとってことで……」

そういうことか……

でもなんで直接依頼しなかったのだろう……

それに依頼人の目的って……

「…これといった手がかりは……」

なさそうだと、そう続けようと口を開くも目に入ったものに言い淀んでしまった。

神「……A？」

「え、あ……なんでもないよ！私、別の部屋も見てくるから！」

神楽ちゃんにそう言うと、それを回収して、バタバタの屋敷の奥に足を進めた。