第211話 ページ8
「……ねむい」
歩きながら、そんなことを呟いた。
次の日には出発しようと思って準備をしたはいいものの、眠れずに迎えてしまった。
「えぇーっと、確かこの辺……」
多くの幕府に仕えるもの達の屋敷が続く道を歩き、1つの屋敷の前に立ち止まった。
神「あれ、もしかしてAアルカー!?」
「……!神楽ちゃん?」
屋敷の玄関に手をかけた時、庭の縁側からひょっこり顔を出し手を振っている神楽ちゃんが目に入った。
……てかなんでここに、神楽ちゃんが?
銀「おい神楽、誰と話して……って、A?」
さらに奥から銀時さんも出てきた。
「…なんでここに、万事屋が?」
銀「依頼だよ、依頼。ここの家の奴らを探せってな。」
ここの家の奴らを探せ……?
となると銀時さん達は九条家の人間を……
「…そういうことでしたか。となると……九条家失踪事件に関連してるわけですね。」
銀「そういうわけだ。」
とりあえず外で話すのもなんだということで、私も中に入った。
「意外と綺麗……」
誰もいないし、放置されてるのかと……
こっちは、攻め込まれたわけじゃないしある程度は綺麗か……
そんなことを考えながら、みんなが先程いた部屋の襖をガラッと開けた。
「……この部屋……」
新「ここ、薬棚とかがあるので多分倉庫だと思いますよ。」
キョロキョロと見回す私に、新八くんが教えてくれた。
銀「で……なんでAはここに来たんだ?」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年11月10日 18時