第207話 ページ4
「……ということで……、……」
ほぼ上の空状態で、私は会議に参加していた。
土「…おい、A、お前聞いてんのか。」
土方さんに肩を叩かれ、パッと意識を戻すと不機嫌そうに私を見ていた。
「えっ、あぁ……すみません…気をつけます。」
土「…ったく、次やったら士道不覚悟で切腹だからな。」
「はい……」
と謝り、そのまま会議は進んでいった。
私は資料を眺めつつ、その会議を聞いてはいたが、なかなか頭に入ってこなかった。
土「……以上、隊長は隊員への通達を。解散。」
そう言われ、みんなは部屋から出ていく中私も資料を整えて立ち上がろうとした。
沖「Aさん、大丈夫ですかィ？」
沖田くんはアイマスクをちらりとあげ、私に声をかけた。
「……！沖田くん、寝てたんじゃ……」
沖「失礼ですねィ。俺が毎回寝てると言いたいんですかィ？」
君は基本的に寝てると思うけどな……と思うもそれは口にはせず、沖田くんを見つめた。
沖「…Aさん、今日の会議ほとんど聞いてなかったでしょう。真面目な総長が珍しいですねィ。」
「そ、それは……」
確かにごもっともである。
図星過ぎて、何も言い訳できず、そのまま黙っていると、沖田くんはため息を吐いた。
沖「この事件に、何かあるんですかィ？」
「……」
「まぁどうせ聞いたって教えてくれねぇんでしょうが、少しは頼ってくだせぇよ。」
と沖田くんは、そのまま部屋から出ていってしまった。
「……頼って、ね。」
いくらなんでも……さすがに…これは頼めないよ。
主犯を…
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作者名：Rukapyon | 作成日時：2023年11月10日 18時
