第232話 ページ29
白「ま、ボクらは彼が捕まろうとどうでもよかったんだけど。
確かあの人が捕まったのはまた数年後だったね。
即処刑のはずだったんだけど……」
そこから先は、私も資料で知っている。
その資料には、犯人は俺は攻め込んだだけだ。
その後そいつらがどうなったか知らない。
と言っていたと書いてあったのを覚えている。
白「事件の真相が分からないんじゃ捜査のしょうがない。
……とりあえずは処刑保留となった。
……が、彼は脱獄した。」
私はグッと歯を食いしばった。
師匠は今もどこかに……
白「…ボク達が救出したからね。」
「…は?
え、いや……いくらなんでもそんなことする筋合いは、貴方達には……」
母「それは、貴方をここに来させる作戦の内に決まってるわ。」
ずっと黙っていた母が、フフンと鼻を鳴らしそう私に言った。
「じゃあ……真選組が動き出す時を待っていたわけですね。」
白「そーいうこと!」
「師匠は、今どこに?」
父「生きてはいるだろう。そのうち会えるさ。」
父の言葉と共に、外から船の音が聞こえた。
母「来たようね。行くわよ。」
縛られたロープを引っ張られて、私は外へと出た。
母「それじゃ、立花A捕獲作戦も成功ということで……1度江戸を離れましょう。
この後春雨と合流するから。」
船に乗り込むと、私は部屋に押し込まれてしまったのだった。
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年11月10日 18時