【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ26)

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第229話ページ26

─万事屋side

沖「というわけでさァ。……失礼しやす。」

万事屋のソファに腰を下ろしている沖田は、そう言って通話を切ると、銀時のほうをちらりと見た。

通話の相手は、副長の土方であり、万事屋も知らないということを伝える内容だった。

沖「にしても……旦那方も知らねぇとは参ったな。」

銀「(…Aが行方知らず、ね。

連絡取れなくなってるのが、3日前なら……やっぱ別れた後か。)

…残念だが、俺たちに心当たりはねぇな。

連絡もその後はとってねぇ。」

銀時は沖田に再度そう告げ、背もたれに体を預けた。

神「…Aに何かあったって、ことアルナ？」

沖「その可能性が高いだろうな。

……考えたくはねぇが、裏切り、ってセンもあるけどな。」

新「…Aさんに限ってそんな…………」

沖「…Aさんほど何考えてるか分からねぇ人はいないからな。

……Aさんの場合、裏切るとすりゃ、

俺たち守るためとかかもしれねーけどな。」

沖田は、そう神楽や新八に向かって告げた。

銀時は気怠げな目を細めて、沖田に聞いた。

銀「お前ら、Aから何一つ聞いてねぇのか？あいつの、過去のこと。」

沖「聞いてませんぜ。どういう経緯で真選組に来たかも詳しいことは話してくれやせんでしたし。」

沖田の言葉に、銀時はやっぱりか、と返した。

銀「神楽、新八。俺らも行くか。あの馬鹿迎えに。」

神「もちろんネ！Aは大事な友達アル！」

新「僕もです！Aさんには色々とお世話になりましたから！」

沖「じゃあ俺はそろそろ帰りまさァ。何か分かったら連絡しやす。」

沖田はそう言い、万事屋から去っていった。