【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ25)

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第228話ページ25

─真選組side

土「……っち、ここでもねぇか。」

土方は、煙草の火を消して、ため息混じりに呟いた。

行方知らずになった、真選組の総隊長、立花A。

その日は既に3日が経過していた。

近「トシ、そろそろ休め。寝不足だろ。」

土「……そりゃ近藤さんもだろ。」

近「Aちゃん、どこいっちまったんだろうなぁ……」

Aが連絡しないまま数日経つことはままあった。

しかし、大体は万事屋と一緒にいることが多かった。

だから、今回もまたなんかに首突っ込んでるとでも思っていた。

しかし……

土「万事屋が知らねぇとなるとな。

…Aのこと、なんもわかんねぇのは事実だ。」

仲間を疑いたくない。

そんな思いでいる真選組だったが……

九条家失踪事件を話した時から違和感のあったAが突然消えたとなると、

Aを疑うのも仕方のないことであった。

近「……とにかく、トシは寝ろ。

Aちゃんが心配なのは分かるが、

Aちゃんだって弱いわけじゃないからな。」

土「……あぁ、悪い近藤さん。少し頼む。」

土方は、口元を緩めて、近藤にそう告げると、1人先に屯所へと足を進めた。

近「Aちゃんに対する思い、トシも早く気がつくといいんだがな。」

と近藤がボソリと呟いていたことも知らずに。