第226話 ページ23
「……っ、」
白「おはよ〜Aちゃん。いい夢は見れた?」
懐かしくも、思い出したくない過去の夢。
私はそこから目を覚まして、深くため息を吐いた。
気を失う前、私は頭を殴られて気絶した。
白鬼さんの発言に気を取られていたとはいえ、不覚だった。
そして今ここは……
白「ここが気になる?大丈夫、大丈夫。まだ江戸は出てないから。」
…まだ江戸は出てない、ね。
ということは、白鬼さんは誰かと合流待ちかな。
正直いって、白鬼さんの仲間は誰かは分からない。
紅桜や伊東さんの一件から鬼兵隊か、
それとも吉原での一件から神楽ちゃんのお兄さんのいる、春雨の部隊か。
白「Aちゃんとは、取り引きがしたいんだ。
話は簡単。
ボク達の仲間となるか、
仲間の犠牲をこの目で見るか。
好きな方を選んでね。」
「……その、仲間の対象は真選組…ですよね。」
白「もちろん。
ちなみにAちゃん、何日気を失ってたと思う?」
…その聞き方じゃ、確実に一日は過ぎてるってところか
「………」
白「4日間。
真選組はAちゃんと連絡が取れなくなって、
必死になってるだろうね。
そんな真選組をこれから、おびき寄せようと思う。
もちろん、仲間になるのなら、Aちゃんには当分行方をくらませて貰うけど。」
そう白鬼さんは不敵な笑みを浮かべて私に告げたのだった。
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年11月10日 18時