【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ21)

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第224話ページ21

私はその日、少し早く目が覚めた。

親に見つかる前に家から出ようと、襖を開けた。

？「起きたか。」

「……え、？」

私の部屋の前に来ることなんて滅多にないのに、父も、母も、揃ってそこにはいた。

父「お前は今日から、働いてもらうさ。」

母「〝A〟だったわね」

親の知るはずのない名前を呼ばれて、私は背筋が凍った。

働いてもらう？その意味が分からず、立ち尽くしているとグイッと腕を引かれた。

？「この女ですか、旦那。」

父「あぁ、声もちいせぇし根性もねぇ女だが、顔はそこそこいいだろ。」

？「大丈夫でっせ、どんな奴でも鍛えりゃ、高給取り。

じゃあ旦那、契約したんでもう知りませんぜ。」

父「好きにしろ。こんなやつ、そもそも要らないからな。金になるだけマシだ。」

話している内容が理解できなかった。

強く引かれた腕が痛く、私は涙を浮かべた。

「たす、けて……師匠……」

父「助けなんて来るわけないだろう。さっさと連れてけ。」

？「そういうことだそーで。

じゃ、Aだったね。行くぞ。」

グッと腕を引かれて、私はそのまま縛り上げられ、気を失った。