第220話 ページ17
「……私の、本名ですか。」
痛いとこをつかれた、と肩を落とした。
この際話すしかないのは分かってたし…
「私の本名であるのなら�猯�花A�瓩任后�」
銀「…」
「でも、私の生まれは�犇緇魏鉢瓠帖通樵阿睇鳥�も師匠からもらいました。」
そこでピンと来たのか、銀時さんの気だるげな目が少し見開かれた。
銀「なぁ、お前の師匠って立花……千代晴、じゃねぇか？」
「……えぇ、そうです。それが私の師匠です。」
私の師匠、立花千代晴は攘夷戦争の参加者。
攘夷四天王ほど、名を連ねていた訳では無いが……そこそこ有名な攘夷志士である。
銀「立花は、たまたま同じ苗字かと思ったが…そういうわけじゃないんだな。」
とはいえ…確か師匠って、異名でしか知られてなかったはず…
名前を知ってるってことは…何か関係が…
色んな思考が巡るも、今は関係ないと割り切り、口を開いた。
「……このことは、他言厳禁でお願いしますね。
…私からの最初で最後の貴方への依頼って、ことにします。」
そう言って、立ち上がると横に置いていた刀を取って、腰にさした。
月詠さんから持って行って構わないと言われたので契約書やらなんやらを貰って内ポケットにしまった。
「それじゃあ私はこの辺で。月詠さんも、ありがとうございました。」
月「…あぁ、また来るといい。」
銀「……依頼なら、金取るからな。」
「分かってます。後日、お金持ってきますね。」
そう言い、身を翻して吉原を後にした。
「─それで銀時、どうするんじゃ？」
「ま、依頼守ることにするしかなさそうだな。」
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作者名：Rukapyon | 作成日時：2023年11月10日 18時
