第218話 ページ15
no-side
新「銀さん、どこか行くんですか?」
新八は、掃除の手を止め、玄関に向かっている銀時に声をかけた。
銀「気になることがある。すぐ戻るからお前らは待ってろ。」
そういい、外へと出て行った銀時は、依頼の書かれた封筒を取り出した。
銀「この字、どっかで……」
考えても無駄かと、それを懐にしまうと話をしている2人の前に立った。
銀「よぉ、珍しい組み合わせだな。」
月「銀時、来ておったのか。」
「…銀時さん……」
月詠は少し目を見開き、Aは視線を逸らし、気まずそうにしていた。
銀「こんなところで何してるんだ?」
「えーっと、それは……」
視線が横にそれ、Aが言い迷っていると月詠は煙管の煙を吐き出した。
月「…Aが、吉原に売られた話は聞いただろう。
そのことじゃ。」
「え、あ……月詠さん……、」
銀「なるほどな。なら……」
銀時は、2人の隣に腰を下ろし、口を開いた。
銀「九条家とは関係あるのか?」
「……、それは〜…」
Aは、少し迷った後に言い逃れできないと判断したのか懐から紙を取りだして、見える位置に置いた。
「……関係ない、と言ったら嘘になりますね。
…私の生まれは、九条家…ですから。」
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年11月10日 18時