【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ14)

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第217話ページ14

no-side

土「山崎、A見てねぇか？」

山「え、総長ですか？」

真選組の屯所にて、土方はそう山崎に聞いた。

山崎は、少し考えた後、あっと人差し指を立てて言った。

山「確か、少し調べ物をしてくるって、少し前に出ていきましたけど……」

土「そうか。」

山「何かあったんですか？」

山崎の質問に、土方は煙草の煙を吐き、ため息がちに言った。

土「Aの報告書に本邸は手がかりなし。

別邸も手がかりはなかったが、かなり荒らされていた。

そう書いてあったんだ。だから本人に聞こうと……」

山「総長、ここのところ働き詰めなのか、かなり疲れてるみたいでしたよ。

……今日も調べてるみたいですし……」

山崎の呟きに土方は返答はしなかったが、それは本人も分かっているようだった。

土「この事件について、あいつ……なんか隠してる。

俺はそう踏んでる。」

山「え！？総長がこの事件のことを！？」

いくらなんでも……と山崎は思い、少し怪訝そうに土方を見た。

土「……お前も、分かってんだろ。

この事件とあいつの共通点。」

山「え……？」

土「〝謎が多い〟ってことだ。」

土方の言葉に山崎は目を見開いた。

長官に押し切られて特例として女性隊士として入隊した彼女は、かなり怪しかった。

そこで、土方は山崎ら監察に彼女を調べさせたが、何も出てこなかった。

元から立花Aが存在しない、とも捉えられるほど。