【銀魂】色んな人の拠り所に。7 (ページ13)

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第216話ページ13

あの後、手がかりはやはりなく一度帰ることとなった。

その時に話した内容はうっすらとしか覚えていない。

そして、私は今─

月「……確かにこれは吉原での契約書じゃ。」

吉原に来ていた。

契約書に書かれてあった〝遊女〟〝吉原〟の単語を読み解き、確認のために月詠さんの元を訪れた。

月「確か百華で管理してある。持ってこさせるからそこで待ってるといい。」

私は頷くと、出されたお茶を啜り気を紛らわらせた。

月「そういえば……主、私に聞きたいことがあったのだろう？

日輪がAがボソリと呟いていたのを聞いていたそうじゃ。」

そういえば、そんなこと言ってたな。

……あれ聞かれてたんだ……

「…まぁ……そうですね。実は─」

月「そうか。……それならその契約書と関連するな。

……聞くか？」

月詠さんは気を使ってくれたのか、そう私に確認を取ってくれた。

「……えぇ、いずれは聞くつもりでしたし……

覚悟は、出来てます。」

月詠さんはその言葉にふぅ……と煙管の煙を吐いて、そうかと呟くように言った。

月「……ならば、話す。

わっちも、詳しいことは分からんがな。」

と、月詠さんの部下さんが持ってきてくれた契約書の束を1つを私に見せてくれた。

月「ここに書かれておるのが遊女の取引きについての細々としたものじゃ。

……ここに……」

月詠さんは、私に分かりやすいように指を指してくれた。

「……！」

目を見開き、私は拳に力を入れたのだった。