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九条家失踪事件篇 ページ2
土「おい、A。」
屯所の廊下を歩いていると、私は土方さんに呼び止められた。
くるりと振り返り、挨拶をすると土方さんは疲れたように息を吐いていた。
「…何かあったんですか？」
土「あぁ、上から連絡が来たんだ。
とある事件について、洗って犯人を見つけてくれと。」
上から伝令……？
たしかに珍しくは無いが、基本的には大きな事件ぐらいしかない。
でもこの最近そんな事件……
土「ったく、ただでさえ仕事多いのに面倒事押し付けやがって……」
悪態を付く土方さんにあはは…と笑ってから、私はどんな事件なのか聞いた。
土「……九条家失踪事件だ。」
その時の私は、その言葉をまた聞くことになるとは思っていなかった。
ただここで、いつも通りの日常が壊れていくような、そんな音がした気がした。
九条家失踪事件篇…始動
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作者名：Rukapyon | 作成日時：2023年11月10日 18時
