嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

４１話 貴女side ページ44

あ「シンタロー…、眠い…。」

シ「おい、寝るなよ！」

あ「なんか頭が痛い…。」

シ「平気か？取りあえず部屋に戻るか。」

あ「うん。」


具合が悪い。

目は回るし、

頭は痛いし、

せっかくの夏合宿なのに…。





あ「うー…飲み物頂戴…。」

シ「はいはい…。」

あ「ありがと…。」


私はベッドに寝そべり、シンタローに飲み物を貰った。

この島に来てから色々おかしい。

頭の中で聞こえた言葉も気になる。


『岩坂A！もっとシンタローに近づいて！凄い事をして！』

あ「…！？」


また声がする。

今度は女の人の声。

凄い事…？

それにシンタローに近づいてって…。


あ「シンタロー、キス…してもいい？」

シ「！？」


無意識の内に

こんな言葉が出てしまった。


あ「シンタローに色んな事されたい…///」

シ「なっ…///」


次々と

私の物ではない言葉が出る。

多分、声の主だろう。

私は抗うこともできず、ただ言葉を発するだけだった。

まるで機械になった気分。


『そう！そのまま！押し倒して！』


シンタローがどんどん近づいてくる。

そしてそのままベッドに押し倒された。

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