嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

３３話 ページ33

伝えなきゃ…

この距離で

この場所で…。


あ＆シ「ねえ！/なあ」

シ「さ、先に言っていいぞ！」

あ「し、シンタローが先に言って！？」


まさかタイミングが被るとは…。

シンタローは私に何を言うのだろう。

もしかしたら…

なんて

期待してるんです。

この胸の高鳴りがそれを表してるんです。


シ「俺、アヤノが好きだったんだ…。でも、アヤノを失った日から、
ずっと側にいてくれたお前の事が…。」

あ「…っ！」

シ「好きだ…。」


嘘じゃ…ないよね…？

本当に…？

シンタローが私を…


あ「私も…！私もシンタローが好き…です…///」


やっと伝えられた。

心臓がドキドキ、バクバクしていて爆発しそう。

この世にこんなにも嬉しい事があるんだと知れた。

シンタローが教えてくれた。


シ「アヤノに会って気付いたんだ。アヤノよりも、今ここに居るAの事が好きだって。」

あ「…！」

シ「不思議だよな…。いつの間にかAの事が大きな存在になってたなんて…。」

あ「私もね、最初は全然分かんなかった。」


けどね

シンタローの側にいて

今まで見られなかった所に気づいて

そしたら好きになってたんだ。


あ「私、シンタローが好きだよ…。」

シ「俺も…。」


私とシンタローは二人で笑った。

３４話→←３２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す