嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

３２話 ページ32

あ「冴える、シンタローは？」

『焼き付けるなら目を覚ましたぞ？』

あ「！！」


シンタローが目を覚ました…！？

じゃあ…

シンタローに会える！


『戻る前に目を植え込むからな』

あ「目を植え込む？」


私が不思議に思っていると、目に激痛が走った。


『目を曝すんだな…』




私は意識を失った。









あ「…ん。」


目を覚ますと、そこはアジトだった。

私…戻ってきたんだよね？


あ「痛っ…。」


胸の辺りが痛くなった。

そうだ、怪我してたんだっけ…。


シ「A！！」

あ「シン…タロー？」


シンタローだ…。

シンタローが今ここに居るんだ…。


あ「っ…、うわぁぁ…！」

シ「お、おい！泣くなよ！？」

あ「だって…、だってぇぇ…！」


やっと会えたんだもん。

シンタローの居ない世界から抜け出せたんだもん。


あ「死んじゃったのかと思った…。」ｸﾞｽｯ

シ「勝手に殺すんじゃねーよ！」

あ「でも、生きてて良かった…！」


あれ…？

私

普通に話せてる…。


シ「その…、この前はごめん…。言い過ぎた。」

あ「大丈夫！もう気にしてないよ！」


だって今は

シンタローに会えたことで頭がいっぱいだから。

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