嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

２４話 ページ24

バイトが終わり、今日の給料を受け取って家に帰った。

明日も学校だと思うと気まずい…。


あ「はぁ…。嫌だなぁ…。」


私は女子に嫌われる性質でももってんのか？

なんか

めんどくさい…。


私は携帯を開き、シンタローにメールを送った。

一応、確認だけ。

明日は一緒に行くのか行かないのか。


あ「アヤノ…。」


私とシンタローの親友。

アヤノ。

私はアヤノの死んだ理由をよく知らないんだ。

だからあの日も…









あ「シンタロー！気持ちは分かるけど引きこもっちゃ駄目！」

シ「…。」


壁越しにずっと話しかけていた。

シンタローの引きこもりを直そうと。

確かにアヤノが死んだのは悲しかったけど

いつまでも引きこもっちゃ駄目だ。


あ「私は、信じてるから…。」


でもそれは

私が思ってるよりもずっと

重く

深い

そんな状況だった。








だから私は嫌われたのかな…。


？「そんな事ないよ！」

あ「！」


この声…


あ「アヤノ…！？」

ア「大丈夫…？」

あ「私…。」

ア「シンタローとの事は知ってるよ？今、喧嘩…してるんだよね…。」

あ「ごめんねアヤノ…。私がもっと用心深かったら…。」

ア「大丈夫！シンタローは絶対気付いてくれるよ！だから信じる事を諦めないで！」

あ「…うん！」


それだけ言うと、

特徴的な赤いマフラーを靡かせながら

私の前から消え去ってしまった。

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