嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

１４話 ページ14

あ「し、シンタロー…。」

シ「ん？」

あ「その…。ありがとね？」

シ「別にどうってことないって。」

あ「ごめんね…。」

シ「何がだ？」

あ「私、本当はシンタローに仕返しするためにカレカノになったの。」

シ「！？」

あ「最初はシンタローの事大嫌いだった。けどね？
最近はこの状況が楽しいんだ…。」

シ「A…。」

あ「だから私、シンタローの事嫌いじゃないよ？」

シ「…。」


俺だって

嫌いじゃない…。

けど、信じられないんだ…。

A、

ごめんな…。


あ「…私、やっぱり一人で帰る！またね！」

シ「あ、おい！危ないぞ！」

あ「へーきへーき！」


笑顔でアイツは帰って行った。

今日はアジトには行かないらしいから余計に不安だ。


女「如月君！またAちゃんと一緒に居たの？」

シ「あぁ。心配だったからな…。」

女「そう…。」


この女と話しているよりも

Aと話している方が

何故だか楽しいんだ。

だから本当は、心配よりも自分が一緒に帰りたかったのかもしれない。


女「バイバイ如月君！」


ようやく離れられる。


シ「たまにはAの家にでも行くか…。」


丁度明日は休みだし

都合もいい。

一緒に出掛けたいなんて思ってる俺はおかしいのか？

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