真選組動乱篇 1:当たらなくても良い勘に限って当たるよね(本篇158話) ページ8
第百五十八訓 最近のは色々機能つきすぎ
「伊東鴨太郎君の帰陣を祝して、かんぱーい!!」
「カンパーイ!」
近藤の音頭に合わせて真選組隊士達が酒をあおりはじめる。
今日はみんな相当呑むだろうし、食べるだろうし。そう考えていたためにAによる備えはバッチリだ。
それにしても伊東とかいう奴
「何だか気に入りませんね」
いつの間にやら居間から姿を消していた土方にAがそう話しかける。
「何のことだ?」
「伊東さんのことです。なんだか好きになれなくて」
大盛り上がりの居間の方に目を移す。
参謀だとかで頭の冴えるお偉い方のようだけど。
「おめぇが真選組の隊士全員のことを好きである必要はねぇだろ」
「まぁそうなんですけど。何も無ければいいなって」
女の勘とでも言えばいいのだろうか何だかとてつもなく嫌な感じがするのだ。
「それより、追加の酒を取りに出たんじゃねぇのか」
「あーそうでした。取りに行かなきゃ」
襖が開いて伊東が出てきた気配がしたので2人は親しげにするのをやめる。
咄嗟の判断だ。勘ぐられるようなことはしない方がいい。
「土方君。君に聞きたいことがあった」
「奇遇だな、俺もだ」
「君は僕のこと嫌いだろう」
「お前は俺のこと嫌いだろう」
すれ違いざまに互いに背を向けて話す土方と伊東。
Aは影からその様子を観察している。
「近藤さんに気に入られ、新参者でありながら君の地位を脅かすまでにスピード出世する、僕が目障りで仕方ないんだろう」
「それはアンタだ。さっさと出世したいのに上にいつまでもどっかり座っている俺が目障りで仕方あるめーよ」
「フッ…邪推だ土方君。僕はそんな事考えちゃいない」
「良かったな。お互い誤解が解けたらしい」
「目障りなんて」
「そんなかわいいもんじゃないさ」
「「いずれ殺してやるよ」」
そうして2人は互いに睨み合うと互いに歩き去っていった。
その場に不穏な空気を残して。
「これは、女の勘が当たっちゃったかな…」
ー
ーー
思ったより原作沿いって難しい!!
これからは漫画片手に更新することになるので今までよりちまちまと1話ずつの亀更新になるかと思いますのでご了承ください。
1日1話以上の更新を目指しますが最悪2日に1回です。ゴメンなさい、先に謝っときます。
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光華 - とても面白いです更新頑張ってください応援してます (2019年8月1日 23時) (レス) id: e145b750ea (このIDを非表示/違反報告)
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