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3:甘ったるい ページ39

「お前はよくやってくれてるしな…まぁそれなら酌してもらうか」

「あぁはい!」

熱くなった顔を冷ますように手で仰いでいたAは急いで酒を手に取る。

「間違えてもお前が呑むなよ」

「大丈夫ですよ!お猪口1人分しかありませんし」

酒を呑んで醜態を1度晒しているのでそんなことはもうしないとAは力強くうなづいた。

「その説は大変申し訳ありませんでした」

「まぁあん時は俺より万事屋の方が大変そうだったがな…」

「酔った時の記憶が無いんで分からないんですけど」

酔った勢いで銀時のことを殴り飛ばしでもしたのかと見当違いなことを考える。しかしまぁ有り得そうなことではあるが。

「どうしても酒が呑みてぇなら屯所で俺と居る時だけにしとけ」

「はい?」

Aが聞き返してきたので土方はしまったと思った。

これではなんだか独占欲を見せているようではないか。

「…俺以外お前の酒癖知らないし大変だろ」

慌てて付け足したような言い訳に自分の酒癖を知らないAは素直にうなづいた。

「でも呑まなくても平気です」

「何でだ?」

今度は土方が聞き返す番だった。

「こうやってお話してお酌してるだけで私は楽しいですから」

「そう、か」

「はい。ですから1人酒なんて野暮なことしないで呑む時は誘ってくださいね」

「あぁ」

.

.

.

そんなふうに会話する2人の様子を覗く人影が2つあった。

「沖田隊長!覗はよくないですって」

「黙ってろィ。あの2人あれでなんでもねぇんだから腹立たしい」

「確かに吐き気を覚えるくらい甘ったるいですけど!初々しすぎて漫画のジャンル間違えてるだろ!ってツッコミ入れたいですけど!」

沖田と山崎の2人である。
若干何気ない顔をして山崎の方が酷いことを言っている。

「まぁ誕生日なんです。今本篇じゃ大変なんですからいいじゃないですか」

「まだ何のフラグも回収してねぇのにか?」

「それは作者のスピードの遅さが原因です。本来なら動乱篇終わってたはずなのに」

…それは言ってはいけないやつ。

「まぁ仕方ねぇから今回はそっとしとくか」

「そうしてください」

2人は顔をのぞかせていた襖をそっと閉じた。

5月5日
とても空が澄んだ月の綺麗な夜の日の出来事。

子安武人さん生誕祭篇 1: そうだ便乗しよう→←2:プロポーズにはまだ早い



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光華 - とても面白いです更新頑張ってください応援してます (2019年8月1日 23時) (レス) id: e145b750ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年2月22日 20時

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