【銀魂】戦場と平和の紅い華【真選組】第2シリーズ (ページ27)

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12:地獄行きの列車ページ27

路地から出るのにハンドルを、急旋回させる。
その勢いのまま近くにあったパトカーもぶっ飛ばす。

｢ぎゃあああ｣

そうなると銀時達の乗るパトカーにも結構な衝撃が来るわけで、1人トッシーは叫んでいた。

｢あーあー。こちら3番隊、こちら3番隊。応答願いますどーぞ｣

そんなトッシーのことは目にもせず銀時は無線を取り上げると話しかけた。

『土方は見つかったか？』

答えようとした銀時から無線を奪い取ると神楽が今度は無線に話す。

｢見つかりましたが超カワイクて強い味方がついていて敵いませんでした。どーぞアル｣

『アル？』

いつものままの口調で無線に向かって話した神楽の頭を銀時は思いっきり叩く。
違和感ありまくりだよ。バレたらどうすんだよ。

『どんな手を使ってでも殺せ』

"殺せ"
その2文字に後部座席でトッシーの隣に座っていたAは思わず体を強ばらせた。

『近藤を消したとしても土方がいたのでは意味無い』

そしてそれに続いたその言葉にさらに強ばらせることになる。

『近藤暗殺の前に不安要素を全て除く。近藤、土方。両者が消えれば真選組は残らず全て伊東派に恭順するはず』

｢近藤さん、土方さんを暗殺？｣

｢土方さんの失脚だけはなく近藤さんまで…｣

腹立たしさにAは膝の上に置いた拳に力をいれる。

『近藤の方は半ば成功したようなものだ。伊東さんの仕込んだ通り隊士募集の遠征につき既に列車の中。つき従う隊士は全て伊東派の仲間。奴はたった一人だ。近藤の地獄行きは決まった』