7:誰にも負けない私だけの強さ ページ8
「晋助、今日もやりましょう」
「何回やったって一緒だろ」
「って俺が言っても何度も挑んでくるのは誰だっけ?」
「今は53勝53敗で引き分けだ!」
今日も松下村塾には元気な声が上がる。
Aの成長はめざましく最近は晋助に食いついていけるくらいにはなった。
これも、銀時が教えているからですかね。
「2人で喧嘩しない!私がこれから戦うのですから」
まぁ2ヶ月経っても未だにAは晋助には勝てていないのですが。
と言っても、例の3人以外には勝てるようになったから上出来でしょう。
「つっかれた…」
「お疲れ様です」
晋助と戦った後にも他の門下生を相手にしたAは腰を叩きながらも前掛けを付けて台所に立つ。
「先生」
「はい?どうしましたか」
「もう2ヶ月も経つのになんであの3人には勝てないのでしょうか。特に銀時には一生適わない気がします」
Aが珍しい、泣き言か。
しかし泣き言を零しながらも包丁は素早く動いていて手付きは立派な主婦のようだ。
「確かにあの3人は強いです。しかし貴方は2ヶ月間頑張って、他のみんなには勝てるようになったでしょう?負けても頑張ればいいんですよ」
「そう、ですね。あの3人にもいつかは追いつけますよね」
「はい。それにAは十分強い」
そう言うとAの赤くなって痛々しい手をとる。料理以外は他の3人も手伝っていたりするが水仕事を特によくするAの手はとてもボロボロだった。
「貴方の強さと頑張りはこの手が1番物語っています。Aならきっとあの3人には出来ないことが出来る。大丈夫ですよ」
誕生日篇 8:師にはやっぱり適わないよねっていうかあの拳には逆らえないって言うか→←6:この2人可愛すぎてハゲた(作者が)
70人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ