＃�将将� ページ25
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『 リーマス、調子はどう？ 』
「 うん、大分楽になったよ。そうだ、君が応急処置をしてくれたって３人から聞いたよ、ありがとう 」
『 お礼を言われるようなことなんてなにも … それに私は貴方の秘密を無理矢理知ってしまったようなものなのに 』
「 いいんだ、遅かれ早かれ君にはちゃんと話そうと思ってた。どうか気に病まないで 」
そう言って普段のように人当たりの良い笑みを浮かべるリーマスにそれ以上何も言えなくなってしまう。
あれから２日間眠り続けてしまった彼がようやく目を覚ましたとジェームズ達からの知らせを受け医務室を訪れると、そこにはあの３人は居らずリーマスが１人本を読んでいるだけだった。
『 … 満月になる度にあの屋敷に？ 』
「 うん、他の人に危害を加えてからじゃ遅いからね。あそこに暴れ柳を植えたのもダンブルドアの計らいだよ、念には念をって 」
『 確かにあの木の下に何かあるとわかっても、リスクを冒してまで突き止める勇気がある人は中々居ないでしょうね … 』
「 だろう？まああの３人はそれさえもスリルのひとつだと思ってそうだけどね。
ねえ、Aはあの屋敷に入ってみて何か感じた？ 」
『 そうね … 最初はやっぱり驚いたけれど、暗さと人の気配のなさも相まって徐々に怖さを感じたわ。それと、どこか寂しさや息苦しい感じが少しだけ 』
彼の問いかけにあの時屋敷内で感じたものを正直に言葉にする。あの退廃した様相はまるで幼い頃両親に連れられ入ったお化け屋敷のようで、隙間風からなのか心理的なものかわからない鳥肌が終始立っていた事を思い出す。
でもそれが何か、と尋ねようとした時、リーマスの放つ空気がどこか暗く重苦しいものに変化した事に気づいてしまった。
「 … あそこで１人満月が雲の合間から顔を出すのを待っている時は、気が狂いそうになるんだ。
変身して理性を失っても、逆らえない本能を無理矢理抑えつけられて自分を傷つけて … 目が覚める度にあれは夢だったんだと傷から目を背ける。
でも、もう嫌だって逃げ出して、その結果大切な友人をこの手に掛けてしまうくらいなら、僕は今どんなに苦しくてもそれでいいと思ってた 」
「 だからこそ、あの日３人が僕の秘密を知ってそれでも友達だって言ってくれた時、本当に嬉しかった。１人であの屋敷に閉じこもる僕を茶化しながら迎えに来てくれた時は涙が出そうになったよ 」
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箱 - すてきな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月31日 20時) (
レス) @page27 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - そうだったんですね！何も知らずに言ってしまっていました、すみません！これからも頑張って下さい！ (2023年3月20日 14時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃかま 。(プロフ) - イジーさん» 実はジェームズがシーカーであるかチェイサーであるかは作者様のインタビューと映画で異なっているんです…なのでこの小説はインタビューに沿ってチェイサーという設定にしています！ (2023年3月10日 1時) (レス) id: c589118b68 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - とても面白かったです！ですが、ジェームスってシーカーではありませんか？間違っていたらすみません。これからも頑張ってください！ (2023年2月18日 18時) (レス) @page14 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とっても面白くて思わずニヤけちゃいました…！これからも頑張ってください〜！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃかま 。 | 作成日時：2019年12月17日 22時
