＃�将将� ページ23
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『 … 驚いた、まさかこんな所に繋がってるなんて … 』
暴れ柳の下に広がっていた暗い穴を滑り落ちてから通路のような道を進み、やっと多少明るくなった周りを見渡してみる。どうやら繋がっていたのは何年も使われていない古い屋敷だったようで、その証拠に床板は所々腐り、切れた蜘蛛の巣や埃が宙を舞っている。
新鮮な空気から一転してカビの独特な匂いや煙たさに咳き込みそうになる口元を抑え辺りを見渡した所で、２階へ続く階段の先にある扉から光が漏れていることに気がついた。
「 ＿＿ 今回は随分と派手にやったね 」
「 ＿＿ まったくだ、そろそろここも壊れるんじゃないのか 」
「 ＿＿ あ、僕、とりあえず着替えさせちゃうね 」
『 … やっぱりジェームズ達の声だわ、ここに一体何が … って、！？ 』
恐る恐る階段を上り扉の隙間を覗こうとした次の瞬間、鋭い閃光がこちらに向かって放たれる。
スローモーションの中、間一髪の所で魔法を避けたものの反動で階段の手すりに体を打ち付け、思わず顔を顰めていると、杖を構えたジェームズが扉を開け中から表れた。
「 やっぱり誰か居た … って、A … ！？どうして君がここに！ 」
『 ご、めんなさい、たまたま見かけた貴方達の様子がいつもと違ったものだから … つい 』
「 これは … 完全に予想外だよ、どうしたものか … 」
「 … もう言うしかねえだろ、ジェームズ 」
「 シリウス … でも 」
「 ここまできて今更隠し通せると思うか？それにあいつも言ってたんだろ、こいつになら言ってもいいかもって 」
「 … そうだね。ねえ、A、君も僕たちのように誰かの秘密を一生守っていく覚悟を決めてくれるかい？
もし少しでも躊躇うようなら、悪いけどここで忘却魔法を使わせてもらう 」
そう言って杖を持ち直したジェームズの瞳は普段からは想像もできないほど真剣で、その「秘密」がいかに彼らにとって大事かを感じさせられる。
それを共に背負うことを意味する問いかけに覚悟や言葉の重みを感じながらゆっくりと頭を縦に振ると、シリウスに部屋の中へ入るよう促された。
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箱 - すてきな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月31日 20時) (
レス) @page27 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - そうだったんですね！何も知らずに言ってしまっていました、すみません！これからも頑張って下さい！ (2023年3月20日 14時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃかま 。(プロフ) - イジーさん» 実はジェームズがシーカーであるかチェイサーであるかは作者様のインタビューと映画で異なっているんです…なのでこの小説はインタビューに沿ってチェイサーという設定にしています！ (2023年3月10日 1時) (レス) id: c589118b68 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - とても面白かったです！ですが、ジェームスってシーカーではありませんか？間違っていたらすみません。これからも頑張ってください！ (2023年2月18日 18時) (レス) @page14 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とっても面白くて思わずニヤけちゃいました…！これからも頑張ってください〜！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃかま 。 | 作成日時：2019年12月17日 22時
