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ハロー、ハワユ2 ページ14

男性も優しく微笑む。――そして少女が朝もやの中を走っていくと、堪え切れない笑みをこぼして、怪しく呟いた。

「命拾いしたね。――お嬢さん♪……あぁ、後もしかするとそのお仲間さんもかな?」

今日は俺、機嫌が良いから表のままで居たいんだよね……と男の怪しい笑いと意味深な言葉は、彼らに届く事はなかった。


………
……

「で、ここの奇怪の原因は分かったの?」

現在は二人の任務先とやらに来ている。私の問いかけに、アレンは静かに首を振った。

「いやぁ、聞き込みはしているんですが……あそこには近づくなの一点張りでして……」

何でもここの地方では"レディ・グリーンスリーブス"と呼ばれる緑色の袖の服をきた女性が湖に男性を引きずり込む事件が多発しているらしい。今月に入って既に5人犠牲者が出ている。

あくまでも都市伝説として、この地では昔から口頭伝承で受け継がれていたものの、先月までは誰も信じていなかった。
その反動か、村人の誰もが噂を必要以上に恐れ、日が暮れる前には用事などを済ませ、立てこもっている有様だ。

普段はファインダーという調査隊?を先に現地に派遣し、確固たる確信を得てからエクソシスト(本職者)があたるらしいのだが……。

「君たち、今いる場所から近いんだから……見て来てー……って、コムイさんは人使いが荒いです」

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作者名:クロ | 作者ホームページ:http://wanderalice.dojin.com/  
作成日時:2016年10月13日 13時

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