第13話 ページ14
「……は?」
私の発言に驚いたような声を出すと、すぐいつもの表情にもどった。
タイミング良くなったチャイムの音。
『チャイム鳴ったね。私達で先に教室に戻ってしまおう。』
体育着を着て私と鳳で教室に戻っていた道中
体育担当の先生と会い、事情を説明すると酷く心配されたが『大丈夫です』と適当にあしらい教室に戻った。
その後急いで制服に着替えて授業を受けた。
次の休み時間に別の移動教室から戻った須王がやってきた。
「聞いたぞ!!Aくんが鏡夜を庇って酷い怪我をしたって!!」
朝方ぶりに聞いた須王のうるさい声に耳が痛くなった。
『……まぁ、鳳が処置してくれたらから痛みも何も無いよ。ほら?大丈夫だろう?』
次の教科の教科書をロッカーから取り出して肩を回す。
スっと須王の手が顔に来たと思ったら顎を掴まれた。
そして須王は心配そうに覗き込んでくる。
「……本当大丈夫か???、無理をしているわけじゃないよな!?」
今にも泣きそうな目でこちらを見る須王。
私の顎を使いんでいた彼の手を握り
『………俺はそんなに弱くないよ。…大丈夫だから、な?』
私も覗き込むように微笑むとみるみる赤くなる須王
そしてキャーキャー再び騒ぐ女子。
『……真っ赤だ』
そんな態度をとる須王が面白くてクスクス笑っていた。
「…………、」
鳳がどんな表情をしていたかなんて私にはわからなかった。
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あむ(プロフ) - わざわざありがとうございます…!!最新楽しみに待ってます…!! (2021年6月28日 13時) (レス) id: e532501f78 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - こんな素敵な作品ありがとうございます!!モリ先輩の夢小説など少なくてこの小説で夢主ちゃんとの関係が少し悪い感じ大好きです。。。更新楽しみに待ってます!!!!!! (2021年6月17日 9時) (レス) id: e532501f78 (このIDを非表示/違反報告)
だい - すごく面白いです!更新楽しみにしています。 (2021年4月22日 21時) (レス) id: a83cac688b (このIDを非表示/違反報告)
ミミ子 - 神!、オモロい!、!!!! (2021年4月13日 21時) (レス) id: ec0741b59c (このIDを非表示/違反報告)
最高 - 神!!!!頑張ってください! (2021年1月29日 20時) (レス) id: f0ef8aefa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年3月15日 1時