仲良し. ページ12
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｢毎回毎回"げっ"ってやめてください腹立ちます｣
｢お前に腹立つとか言われたくない、てかそれこっちのセリフ｣
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試合終わりの鳴さんに会ってしまった
いつも私たちは喧嘩腰の会話、
相手を挑発させるような口調。
認めたくないけど、帽子を斜めにかぶった鳴さんかっこいい、認めたくないけどね
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｢なに？とうとう俺に惚れた？｣
ガン見しすぎて目が合った
少しでもかっこいいと思ってしまった私が馬鹿だ
そうだよこの人は都のプリンス、ナルシスト様だった
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｢俺のことかっこいいとか思ってたんでしょ！
隠さなくてもバレてるからねー！｣
｢投げてる鳴さんと斜めに帽子かぶる鳴さんはかっこいいですけどそれ以外の鳴さんは嫌いですとても｣
｢……つまりそれって、
喧嘩うってるってことでおーけー？｣
｢はい、べりーおーけーです｣
｢こんの、生意気ぶす！！｣と言いおでこにデコピンをしてくる鳴さん。
｢あっ、女の子にぶすって言った｣
｢俺、お前のこと女の子として見てないから
しかもタメ口ね｣
｢はっはっはー、ありがとうございます｣
｢うっわ！一也みたいで更に腹立つ！｣
｢うっわ！一也先輩に謝ってください土下座して下さい｣
ぎゃーぎゃー言い合う私たち
もー鳴さんの喋るといつもこうなる
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｢…俺が、なに？｣
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きょとん、と鳴さんと私を交互に見る一也先輩
やっぱり一也先輩ってナイスタイミング！
｢あ！一也！聞いてよ！Aがさ！｣
｢一也先輩聞いてください！鳴さんが！｣
同時に一也先輩に駆け寄る鳴さんと私
｢俺が先！｣
｢私が先！｣
これも綺麗にタイミング良く鳴さんの言葉と被った
それを見ていた一也先輩は、
｢お前らいつの間に仲良くなってたんだな｣
と、ははははと私の頭をぽんっと軽く手を置いた
何がそんなに面白いんですか！
てゆーか、
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｢こいつと仲いいなんてありえない！｣
｢鳴さんと仲いいなんてありえません！｣
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｢ふ、はははは｣
お腹を抱えて笑う一也先輩は、
途切れ途切れに言葉を続けた。
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｢息、ぴったり、じゃん、よ｣
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｢｢笑い事じゃない！！！！｣｣
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作者名：りた。 | 作成日時：2018年9月30日 18時
