成宮 鳴. ページ2
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「あ、そこのマネージャーさん!
トイレってどこにあんの?」
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今日は稲実と練習試合で、都のプリンスと呼ばれる
成宮 鳴さんにトイレの場所を聞かれる。
近くで見ると、目青くて可愛い顔してるなあ。
うっわ目でかい!凄く声が好き
性格もきっと優しくて紳士、なんだろうな
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「なに?俺に惚れた?」
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ついずっと成宮さんを見つめてしまった私と目が合う
…………え?実はナルシスト?
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「今失礼なこと考えてたでしょ、君」
「うぇ?!いやいやまさか!ナルシストなのかなーなんて考えてないですよ!!!」
「思いっきり口にでてるけどね!!!」
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「は!!!」と自分の言ったことに気づく。
怖くて成宮さんの方を見れない、どうしよどうしよ。
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「君、名前なんていうの?」
怒ってないのか安心するけど、なんだその質問。
何か怪しいと思いじーっと成宮さんを見つめる
「一也から、面白くて頑張ってるマネージャーが一個下にいるって聞いてさ、確か名前がAって感じだった気がするんだけど、」
「は、はあ」
「なんか君な気がするんだよね、
だから早く名前教えてくんない?」
「……ちょっとその上から目線ムカつくんで嫌です」
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真顔でそういう私に「生意気!!!!」という成宮さん。………………意外と可愛い、かも?
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「もーいいもんねー!お前なんか嫌い!!」
「初対面でそれはいくらなんでもひどすぎ」
「ひどくないから!!!
しかも何そのタメ口!!!!」
「あ、同級生じゃないんですか」
「最初の敬語はなんだったの?!」
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むきになる成宮さんが可愛くて「私がAですよ」と言うと「もー今更遅い!俺はAなんか嫌い!」と言われた
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「やっと着いた!もうお前になんか会いたくない!
怒りながらづかづか歩きトイレに向かう成宮さんの背に「そこ女子トイレですよ」と呟くと、
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「?!?!ここ女子トイレ!!
A!!いくら俺のことが好きで気を持ってほしいからってこれはありえないし!!!」
「1人で勝手に行ったのが悪いんじゃないですか、別に私は鳴さんのこと好きじゃないですしー。」
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「生意気!!!!」
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何回目ですかそのセリフ。
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作者名:りた。 | 作成日時:2018年9月30日 18時