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第7話 ページ8

Aside



『行っちゃった…』




渡された鍵を見てみると確かに葉がついている。12cmくらいの葉だ。




翠瓏「お、そりゃあ紫陽花の葉っぱだな!」



俺にも渡してくりゃあいいのに、と言いながら楽しそうに葉をみている。



『紫陽花の葉が連絡手段として使われているんですか?』


翠瓏「んーちょっと違うかなぁ。ここでは妖が生まれた時、その妖を例えた花の葉っぱにそいつの妖気を吹き込むと連絡できるんだ!
で、俺はこの霞草の葉っぱだ!」


『翠瓏さんは何で霞草なんですか?』


翠瓏「霞草の花言葉には、清らかな心、無邪気、親切、幸福ってのがあるんだ!」



自慢気な顔で話す翠瓏さんをみて、本当にぴったりだなぁと思った。



『なるほど、確かに翠瓏さんに合ってますね』


翠瓏「だろだろ!あ、これお前にやるよ」


『いいんですか?』


翠瓏「かまやしねぇよ。それに、緑香に頼めばいくらでも作ってもらえるからな」


『りょっか?って誰です?』


翠瓏「緑香はこの屋敷で植物を生やす仕事をやってるんだ!店のことが終わったら見に行くか?」


『はい!』


翠瓏「じゃ、さっさと掃除終わらせねぇとな!」



翠瓏さんは腕まくりをして戸に手をかけ、数秒間止まる。
どうしたんだろうと思うと、翠瓏さんは振り返り手を出した。



翠瓏「ほれ、鍵がねぇと開けらんねえだろ」


『あっはい!すみません』


翠瓏「いちいち謝んなっての、別に怒ってねえよ」



ぽんぽんとあやすように頭を撫で、再び戸に向き直り戸の鍵を開けた。


ガチャ



翠瓏「これは……」


『ど、どうしたんですか…?』



ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえる。
恐る恐る店の中に視線を向けるとそこには



『わあ、綺麗なお店…っ!』



店の中は明るく、寒色系のステンドグラスが涼しい雰囲気を出している。
さらにそこには沢山の本棚が並べてあり、2階にまで続いている。



翠瓏「掃除っつったってあんまりすることねぇから緑香んとこいくか!」


『はい!』



店を出てまた屋敷の中に入り、今度は中庭に出る。

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設定タグ:妖怪 , 半妖 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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十眠蜂九(プロフ) - こんにちは( ´∀`)σ)∀`) (2017年12月19日 22時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ - (‘*‘) (2017年5月30日 20時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - 新キャラ出ました!雨竹 葵(アマタケ アオイ)君です!白黒なのに葵という名前の意味は次回...! あと更新が非常に遅くなってすみません!完結も更新停止もしてませんからねー!! (2017年2月12日 14時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ(プロフ) - 御伽さん» なるなる (2016年10月29日 19時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - ちさてぃさん» あのね、元々アナログで描いてたのを線画輸出して修正して色付けて編集してってしただけだからそんなに時間かからなかったの (2016年10月28日 23時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冰鬆葉 | 作成日時:2016年7月25日 19時

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