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第2章 ページ39

扉間の崩御から半年がたったある日。
私は里の門の前に立っていた。
厳しい冬はいつの間にか過ぎ、木々が芽吹いて、春の訪れを知らせている。
身に染みるような寒さは少し和らいで、防寒が不要となった身体がなんだか軽い。

---

私が旅に出たいと申し出たのは、3代目火影猿飛ヒルゼンが火影に就任してしばらくたってからのことであった。
ヒルゼンはなんとなく察していた様子で、本当にそれでいいのかと確認をした。
ヒルゼンは私の意思が固いことを認めると、定期的に連絡をすること、危険地帯へは行かないことを約束させ、おいしい食事処や各地の名所をまとめた巻物まで作ってくれた。
正直過保護だと思ったが、ヒルゼンも扉間から私のことはよく聞かされていたのだろう。
千手一族以外で唯一、私の存在を知る者でもある。
彼には深く礼を言っておいた。

出発のために身辺整理をしたが、いざ旅へ行くとなると、特に大した荷物はなかった。
私の部屋の調度品は一族の若い娘たちへ譲った。
ミトは私の部屋をそのままにしていたかったようだが、あてどもない旅、帰還に関してはなんの計画もないため、断った。

---

見送りはいない。
目立つようなことは、一族のためにも私のためにもならないからだ。
護衛をつけるなんて話もあったが、正直私1人の方が、多少の戦闘に巻き込まれたくらいでもすぐに再生して潜り抜けられるために断った。
その方が身軽でいい。
何年、何十年続くかも分からないような旅に、同行人は不要だった。



まずは、温泉と美味しいご飯である。

38→←37(しぼうシーンあり。閲覧注意)



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設定タグ:NARUTO , 千手扉間   
作品ジャンル:恋愛
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東雲(プロフ) - ifzwegvさん» 年単位の亀更新ですみません…コメントありがとうございます。無理のないペースで更新いたしますので、たまに覗いてみてくださいませ。 (4月10日 12時) (レス) id: 13c0e18287 (このIDを非表示/違反報告)
ifzwegv(プロフ) - 更新されてたー!! 当時から読んでいたのでとても嬉しいです。続きを気長に待ってます!! (4月1日 19時) (レス) @page40 id: e064c3839e (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 続き気になります‼頑張ってください‼ (2022年12月18日 0時) (レス) @page29 id: 76ae9f90b3 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 資格試験が今週でひと段落する予定ですので、終わったらまた2日に1回くらいのペースで更新します(願望) (2022年10月8日 17時) (レス) id: 7383fa8b56 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 黒渦クレナさん» うわー!前作も読んでくださったんですね、ありがとうございます!今プロットを大幅に書き直しているところです。お楽しみに! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 3a02b4e62c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲 x他2人 | 作成日時:2018年8月23日 20時

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