理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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ゴン、ゴン、ゴン



重たい音をさせる扉を叩き、中から返事が返ってくるか確かめる。

ショッピ君が少し表情を曇らせ、ちらりと視線をよこした。


「A。来たで、大丈夫？」





扉越しに話しかければ向こうからドスッと何かが突き刺さる音が聞こえた。

ナイフか。


「開けてほしくないんやろうけど、万が一にでも副作用とかで何かあかんことなっとったらあれだし。ショッピ君とシッマ連れてきとる、なんかあったら対応はできる」




なるべく落ち着いた声音で話しかける。

すると何も返答が来ずかわりにまた一本ナイフが刺さった音がした。



「__開けるで？」




ピ、と番号入力をすればガチャリと音がする。何の毒かわかってない以上、危険性は大きい。

だからといって開けずにほっといて怖い思いするんもちゃうやろ。


扉に手をかけて開けようとした時、ごん、と向こうから音がした。




『開けられると、困るんでやめてもらっても？』





辛そうでは無い。

さて、どうしようかと考える。女の子が困るんやからあまり触れん方がええんか？

わからんねん、この子。






『別に辛ないんで。毒引くまで待ってもらってええですか？』




確かに毒が引くまで待った方がいいか。

キツい毒やったらしいけど、この子毒にも慣れとるんかな。




「わかった、じゃあまた来るか「開けるで？」」

「は？」




するとコネシマが扉に手をかけ、扉を開ける。





「___ほら、辛そうやん」









コネシマの奇行に驚く二名。

そのあと、ハッとして彼女に視線を向ければへたりと座り込んでいた。

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