理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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「頭痛、動悸目眩、麻痺や恐怖による震えが止まんなくて、40度前後の発熱に身体中の冷え。吐き気と体重の激減に発疹、若干視力も落ちて不眠幻覚、それから食欲の低下か」


「ふふwwえげついな」

「Aにおんなじ事があったらどないするん」

「流石に失うのは嫌だな」

「他の幹部が黙っとらんで」


彼女も馬鹿やあらへんし、それこそ一人二人殺されるで。と言われる。

確かに、せやな。



彼女が相討ちになった報告を受けてぴしり、と固まる。

オスマンも同じ。





「…中々やるやん」

「A、ほんまもんの銃持たせたら何人殺せそうだと思う」

「……統率が取れない場合、四人は最低いくだろうな」



怖いな、なんて思ってくつくつ笑う。

ミスれない、怖いなこいつ。


バァンッ




「A連れてきたでー」

「そこ置いといてくれ」

「は？無理。痛めるやん。かわええのにせっかく」





こいつ、と思う。

お姫様抱っこなんてAにしても意味無いだろう。離せや、と思って無理矢理取り上げれば包帯巻いたトントンがチョップを落としてくる。


「たっ、」

「大人気無いで。ゾムさっき間違った事言うてへんやろ」

「まあええやん。グルッペンの嫉妬珍しいし」

「嫉妬やないわ」


そう言い捨てればぽいっとAを投げ捨てる。

それを見事キャッチしたゾムが奇妙に笑った。



「で、処罰は」

「お前に任せる。少し後悔させるぐらいでいいぞ」

「せやったら食害しよかな」

「外交前に太らせんでや？」

「此奴はもう少しぐらい太った方がええやろ」


んー、と片手で抱えてもう片方の手でひらひら手を振るゾムが去るのを見届ける。

軽いな、と自身の手を見た。

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