理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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トントンside


こいつやっぱ"女"とちゃう！





確かに目の前で俺と戦う彼女は女やけど、やっぱそこらの女とは比べ物にならない。

というか多分人種がちゃう。


惚れ直してまうやん。なんて思っていたら問答無用でナイフぶん回してくる。

ああ、でもやっぱぶん回す言うても洗練されとって無駄な動きがなくて、綺麗や。




ガチでやっとらんのか、これで。まだ実力が出し切れとらんのか。

お互い様や言うてもこいつは幹部の中でも強い。



こんな、動きにくい場所で、殺せなくて、まわりの状況を気にしなければいけない状態で、しかも武器も適当に取ったもんしかないのにようやるわ。






「ぅ、わっ、」



急に誰も居なくなったかのように気配を消されるのが怖い。

して、身構えたら変なとこから殺しに来るもんやからどうしてもぐらつく。



こいつが、此処の国におってよかった。ラッキーや。

刺客としては最悪や、誰もわからんから。




『無理やな』

と呟き木の幹にぴょんぴょん移られるのを麻酔銃で追撃。

絶対当たったやん思っても、避けたのかラッキーか当たらない。



加速されるから集中する。





カンッ！









「うっわ…」


弾きおった追撃弾。

此処まで来るとおもろいな。





隠れられたので体勢を立て直し、また構える。

ちらりと見えた銃口、それは前彼女が怪我をした単発銃。


わかってないのか？これが何の銃なのか。




一瞬焦って言おうとして、自身の立場を思い出して情を置く。


関係ない、そんなん戦場で理解できひんポンコツに情けはいちいちかけられへん。





そのまま引き金を引く。







　




　

__パァンッ！









　









「＿＿＿っ、！」







肩を見て、それから彼女の腕を見る。

相討ちや。








「＿＿＿っ、ほんま、こいつやってくれるやん」


　
　

衝撃を器用に受け流して、しかも俺の肩に"わざと"掠らせる。





　





　



でも残念やったな。


[俺とAが相討ち。ゲームセット、グルさんの勝ちやな]

[はーい回収向かいまーす]

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