ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ20)

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『じゅうろく。』ページ20

『うぉーー！やっと陸地だぁぁ！！！』

ドフ「騒ぐな。」

『はいはい。船酔いが分からん人には俺の気持ちは分からんだろうな。』

ピンモフの冷静さにかなりイラっとくるが、新しい土地に来れたことの方が嬉しいので水に流してこうと思う。

なんか船で騒いでたのがいけないのか、周りの人からはただのテンション高い子供だと思われていて、俺をみる目もなんか親御さん感が強くなってきていた。

ドフ「瓦礫だらけだからな。転ぶなよ。」

『転ぶわけねーだろ。転ぶのは…』

ガシャアン！！

『黒モフくらいだ。転ぶんなら片付ければいいだろうが。』

“コラソンだ”

『はいはい。コラソンコラソン。』

1週間の間に恒例となってしまったこのやり取りも飽きてきたのでそろそろ名前呼びしてやろうか。

ファミリー全員が揃ったらしく、大きな広い建物の二階に上がった。

俺は十数人の強そうな人たちの前で自己紹介をすることになった。

『俺はA。問題なく過ごせば、1年間ここで過ごすことになっている。よろしくな。』

「ヒィッ！アルビノざます！！もしかしたら病気をたくさん持っているかもしれないざます！！」

「そうなのかお前！こっちくんな！！」

なんか険悪な雰囲気になってきたな、と呑気に思っていると、バン！と大きな音を立ててピンモフがテーブルを叩いた。

ドフ「アルビノは突然変異だ。病気を持っているというのはデマだ。」

『おそらく、病気だのなんだの言われてんのは色素が薄いことによる皮膚ガンや白内障になる人が多いからだ。俺は体が強いから問題ない。』

補足説明をしてから周りを見渡した。かなり変わった奴らばっかだ。

でかいやつばっかだ。ここで暮らしていけるか心配だな。

『もういいか？外を見てきたいんだが。』

返事を聞かずに窓から外に出て街を探検した。色々喧嘩をふっかけられたが船の上で習った軽い護身術と、木刀と、チートによって簡単に倒すことができた。

一通り街を見回って探検し終えた頃には夕方になっており、のんびりと本拠地に帰った。

『ただいまー！』

ベビー5「おかえりー！」

ドフ「心配しただろうが。」

『その割には態度が心配そうじゃねぇよ。』

ドフ「明日から本格的に学ばせるからな。」

『はいはい。』

まぁ、心配させたっぽいししょうがねぇか。適当に頷いてから夕食を食べた。

その後、ベビー5に部屋に案内してもらい自分の部屋になったところにへ向かった。