ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ21)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:137,831 hit

『じゅうなな。』ページ21

『え、こんな広いのか…？』

嘘だろ。明らかに八畳あるんだが。四畳半でよかったのに。

ベビー5「そうよ！私と一緒にこれから同じ部屋で暮らすんだって！」

ベビー5と同じ部屋なのか。そりゃあ嬉しいや。楽だし可愛いし。

先に持ってこられていた服たちが、袋に入れられた状態のままで俺のベッドの周りに置いてあった。

さて、これををどこに片付ければいいんだろうか。

ベビー5「うわあ！可愛い服ばっかりね！」

『あー。それな。俺のためにって買ってくれたんだよ。母さんとドフラミンゴさんが。』

似合いそうもないんだけどな。と付け足しつつ、俺が笑うと、ベビー5はかなり真剣な表情をしていた。

ベビー5「そんなことないわよ！Aはすっごく可愛いもの！」

『へ？ないない。ベビー5の方が可愛いからな？』

ベビー5「もう、Aは分かってないのね！あの若様が連れて帰って来たんだから、可愛いに決まってるじゃない！」

え、あいつロリコンだったのか。

ベビー5「それに、Aが出て行った後もかなりAのことを話してたんだから！」

うそ、だろ…？俺、これから近づかないようにしようかな。

ベビー5「どれだけ使えるやつなのかとか、仲間にすればかなり得になるとか、他の奴らに取られるわけにはいかないとか。」

『なんだ、そっちか。』

まあ、でしょうね。としか言いようがないし、逆にそれ以外の事だったら人格を疑うけどな。

『じゃあ、これから1年間、よろしくな！』

ベビー5「ええ！改めてよろしくね！A！」

『ところで、アジトの中を探検したいんだが、案内してくれないか？』

ベビー5「いいわよ！付いてきて！(わたし、必要とされてる！)」

仕切り直すように挨拶をしつつ、アジトの中を案内してもらうことにした。ベビー5はなぜか嬉しそうにしながら色々なところを案内してくれた。

そして、俺はここが倉庫だという事を改めて認識した。

なるほど、何もないと思ったわけだよ。外に探検しに行って帰ってきた時ここであってるのか心配になったからな。

倉庫内を探検して戻ってきた時には夜の10時を過ぎており、そのまま寝ることにした。

『おやすみ。』

ベビー5「なんで？今からファッションショーやるんでしょ？」

え、それ初耳。

『一応、誰が主役か聞いていいか？』

ベビー5「え？Aだよ？その服はAのものなんだから！当然だよ！」

いや、そう胸を張って言われても。目をキラキラさせてこっち見ないでくれ。