Fifty one ページ2
「…………おい？無事か？」
「…………っはぁ、はぁ……
なに……ちょっと息が切れただけだ」
「そうか
……ここは一体何処なんだ？
海底に沈むかと思えば、海面が見えた
普通に考えるとここだけ重力が反転していることになる……それに、海じゃなくて湖……？」
「……無事に着いたか
まぁ、そうだな
呼び方は自由だ
人間には『約束の場所』とか『特異点-D』とか色々呼ばれていたが、特に決まった名前はついてない
何処だと聞かれると困る」
「『約束の場所』……『特異点-D』……なんかダサいな
嫌だ」
「呼び方は自由だ、と言ったはずだが」
Aは立ち上がり、多少むせながら腕を伸ばし、ある場所を指さした。
「あそこが、目的地」
その先には、小さな家が一つだけ建っている。童謡にでも出てきそうな、可愛らしい家だ。
「…………まさか
……お前の家か？」
「そうだ」
Aが歩き出すと、後ろから小鴨のようにカーズがついてくる。
「家なんか持っていたのか……いやしかし……なんだ、随分と小さいのだな」
「……小さい、か
そう思うか？」
玄関のドアを開け、Aは中へ入る。相変わらず、外見に合わず無駄に広い内装だ。
「……アレか？家の中もこの場所の様に、空間操作的な事をしているのか？」
「よく分かったな
流石は究極生命体と言った所か」
「はっはっは
不思議な空間なんだな
なんだ、お前なら本当に魔術的なのも使えそうだな」
「やはり分かってしまうか……
究極生命体の勘は鋭いな」
「……マジか」
「いつもは、素材を集めた後に家にこもって薬を作っている」
「はっはっは
頭痛薬とかか
お前なら空を飛べる薬とか、一生転ばなくなる薬とか、カレーが服に着いても汚れない薬とか、そんな非科学的な物でも作れそうだな」
「…………！？
まさかそこまで見破るとは……
流石だな……いや正直、究極生命体を見くびっていたぞ」
「…………マジか
……なら素材ってなんだ？」
「…………あ〜……
見ればわかる」
「今説明面倒くさくなったろ」
「そんな事はどうでもいいんだよ
ここには服を取りに来ただけだ」
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チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
