十三話 ページ14
太宰君と教室に着くと、クラスの女子半分が泣いていた。男子も男子で固まってヒソヒソと何かを話している。何事か、と思って耳を凝らす。
「ウソよ！あいつと太宰君が一緒に登校してきたなんて！」
「あの女が太宰君を誑かしたのよ！」
「あだじの太宰ぐゔん"」
地獄の閻魔様もビックリの修羅が展開されていた。
隣に立っている太宰君に目配せする。え、この中に入るの？大丈夫？焼かれない？焼身か、痛い死に方はいやだなぁ。てか、何でこうなったの？一緒に登校したことが広まったんだろうね。リアタイじゃん。噂広まるの早すぎっ。
太宰君は仕方ないなぁ、という顔をして「私に任せ給え」と小声で云った。
「やあ、おはよう！」
あろうとこか、太宰君はクラス中に響き渡るくらい大きな声で挨拶をした。みんなの視線がこちらに集まる。女子たちの刺すような視線を受けて、思わず怯んでしまった。
「おはようございま〜す………」
消え入りそうなくらい小さな声で挨拶をすれば、返ってくるのは舌打ち。顔を伏せて自分の席についた。
「AちゃんAちゃん」
ビクビクと震える私に話しかけてきたのは太宰君。どことなく楽しそうな様子の太宰君は、女子たちの視線を気にすることなく、こう云った。
「ねぇねぇ、今日の放課後空いてる？」
そのセリフと共に、すごい殺気が飛んできた。
「あ、空いてな＿＿＿＿」
「よかったぁ、特に予定ないんだね！」
「ちょっとま＿＿＿＿」
「放課後、楽しみにしててね」
太宰君はハートがつきそうな勢いでそう云ってから、きれいなウインクをして立ち去っていった。………いろいろ怖いし、今日も早退しよっかな。
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嘘だろお前まさか - ﾏﾁﾞこの小説好きです…これは切実に夢主ﾁｬﾝと中也結ばれて欲しいけど、太宰ｻﾝの小説(メタ)だし太宰ｻﾝの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいﾝ…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか！！！！ (2月20日 22時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か！？太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年12月5日 15時
