我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____キライ ページ43

善逸「さあやのそういうとこ、凄くいいと思う。」


善逸「だけど、自分を追い込むのは違うよ」


善逸「人のことばっかり考えるんじゃなくて、自分のことも大切にしなよ」



そういう善逸の意見も一理あると思った。

でも、でも、私は...



『...わたしは家族を救えなかった。家族が鬼に襲われている、その隙に私は逃げた。』


『家族を見捨てた、私だけ生き残った、それは一生変わらない。私の罪は変わらない。だから、』


『家族はもう戻ってこないとしても、せめて他の人のために生きることで償いたいの。』


私の言葉を聞いた途端 善逸の手にぎゅっと力がこもるった。それに応えるように私もぎゅっと握り返す。



『善逸が、救ってくれたこの命は、もう本当なら失っていたもの。だから、この命は自分以外の人のために捧げるって決めたの』


しばらくの沈黙。


あまりの気まずさに耐えられなくなり、

なんてね、と笑って言おうとしたがそれは善逸の言葉によって遮られた。



善逸「じゃあさ、」



善逸「俺のために生きてよ」




『...は？』



善逸の訳の分からない言葉に思わず拍子抜けする。


どうしたんだよ善逸...。


ここに来て突然の俺様キャラにキャラ変...？

なんて馬鹿なことを考えていたら善逸が真面目な顔で口を開いた。


善逸「俺は、さあやが倒れたら心配でたまらなくなる。俺はさあやが無理してると不安になる。俺は、さあやが死んじゃったら幸せになれない。」



善逸「だから、俺のために 自分を大切にして。他の人のために生きることでさあやの気持ちが少しでも楽になるならそれでいいから、」


善逸「だからさ、」



死なないでよ。


そういう善逸の目には大粒の涙が沢山溜まっている

それを優しく指で拭うと、ポロポロとこぼれ出した


『ふふ、私熱出しただけだよ？死ぬなんて大袈裟』


善逸「でもさあや、そのペースで無理し続けてたらいつか絶対早死するよ。」


善逸「俺より先に死ぬなんて許さないから」


『...どっちが長生きするか勝負ね』


善逸「俺負けたいんだけど」


『ダメ勝ってね』


仲直り/しりあす...？

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何故かシリアス気味。

リクエストして下さった ねこ様

上手く書けなくて 申し訳ないです。

ただただ、夢主ちゃんを心配する善逸くんと、自分だけ生き残った事に未だ 申し訳なさを感じている夢主ちゃんが書きたかっただけなんです！！

許してください！(土下座

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