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「馬鹿。」
そう怒る浬に物凄い勢いで謝る佐倉さん。
思わずそれに笑ってしまった。
「星野先生…。」
「ふふっ…ごめんごめん。あぁ、ほら巣鴨さんの所行ってきな…？」
むすっとした顔で見つめてくる顔がなんだか可愛くて、わざわざ2人きりになるような状況へ送り出してしまった。
多分、こういう所がお人好しって言われるんだろうな…。
って、自分で認めたわけじゃないけど。
「…行くぞ。」
「は、はい！」
立ち上がった浬は私の方を一切見ずに執務室を出ていく。
…そんなに冷たくしなくても良いのに。
いつも冷たいけど、今日は特別冷たい気がする。
昨日のことを気にしてる？
…だったら、してきたのはそっちだし。
私の方が気になってるっつーの。
「はぁ…。」
ギィ…と椅子にもたれる。
仕事に私情は持ち込まない、そう決めていたのに。
浬だって、私が昨日のことを気にして仕事があまり手につかないことを知ったら幻滅するだろう。
…って、なんで私は浬が基準なのよ。
駄目だなぁ…。
パソコンに入っている相川さんの資料をコピーし、電源を落とす。
新しい担当の人だと酒井さんに伝えないといけない。
先程届ければよかった、と少し後悔。
カチカチ、とシャーペンの芯を出し情報を書き足していく。
どんな雰囲気で、どんな人なのか……なんだか、佐倉さんみたい。
私も結構彼女に影響されてるんだなとつくづく思う。
「ちょっとナースステーション行ってきます。」
近くに居た同僚に伝え、ナースステーションへと足を運ぶ。
所々で会う患者さんに挨拶をしながら歩いていると、すぐに着いた。
「酒井さん、居ますか？」
「あぁ酒井さん。今おりませんよ。」
沼津さんに聞いてみると、酒井さんは今いないらしい。
病室で採血中だとか。
…居ないのか。
残念。
資料を手にしたまま立ちつくす。
どうしよう…。
そう考えていると私の肩に手が乗った。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (8月9日 23時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月1日 13時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 更新応援してます！！頑張ってください！ (2020年6月3日 16時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
椋羽 - 続きの更新お願いします。 (2020年4月11日 1時) (レス) id: 66e72a95d0 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 絽梛さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…。頑張ります…！ (2020年3月14日 11時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かの x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月15日 21時
