魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

74話 ページ29

エース「おーい、籠とトング見つけた…て、何でそんな慌ててるんだ？」

『いやっ！何でもない！ほら、早く栗拾いに行くぞ！！』

エース「いつから、そんなにヤル気に満ちたんだよ」

グリム「あー！子分！勝手に逸れるんじゃ…なんか顔色悪いんだゾ」

『さっさと行くぞ！！！』
　
デュース「っおい！押すな、A！転ぶっ！」



　
3人の背中を押して植物園から出たあと
森で栗を大量に拾いクローバー先輩のところまで持っていった
　
　
　
　
　
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〈大食堂 厨房〉



　

トレイ「お帰り。随分とたくさん拾えたな」

グリム「これならでっけータルトが作れるんだゾ！」

トレイ「まあその分、これだけの量を剥くのは大変だと思うが……頑張れよ」

デュース「これ、全部か……気が遠くなるな………」

トレイ「お菓子作りは下ごしらえが大切なんだ」

エース「へーへー、わかりました！こーなったらとことんやってやろーじゃん！」

『頑張れ』

エース「お前もやるんだよ！てか、さっきから元気なくね？」

『………気にするな』

エース「気にするわっ！！」
　
トレイ「おーい、そこ二人。話すのは構わないが手も動かせー」

　
　
　

エースと俺が言い合ってる間にクローバー先輩を含むデュースとグリムは
魔法で栗の皮を剥いていた
　
　
　

　
エース「『はーい』」

トレイ「返事だけはいいな」
　
　
　
　
　
クローバー先輩から指摘され俺とエースは黙々と
栗の皮を剥き始めた。

　
　

　
　
エース「へへっ、見ろよ、A。めっちゃ綺麗に剥けた」

『おー、めっちゃ綺麗。器用なんだな』

エース「まーね。そこの真面目君と猫とは違うんで」

デュース「僕だって綺麗に剥いてるぞ！」

グリム「オレ様だって！コイツ等より、綺麗だゾ！」

『張り合うなそんなことで』


　
　

綺麗に剥けたのは分かったから早よ剥け皮を


　
　

　
トレイ「はは…まだ剥かなきゃならない栗が大量に残ってるっていうのに、
元気だな、お前ら」

『コイツ等から元気を取ったら何も残りませんよ』

エース、デュース、グリム「「「何か残るわっ！！」」」
　

トレイ「はは…」

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