冷たい心【鬼滅の刃】

冷たい１８ ページ19

イライラしていた


何で泣いていて何で風柱がいて………

頭の中がぐちゃぐちゃでどうしようもなかった


バンっと音を立てて屋敷の扉を開いた

屋敷にいた隠はその音に驚いたが僕の姿を見てはさらに驚いていた

「雪柱様！ずぶ濡れじゃないですか！早くお風呂に」

「うるさい！話かけんな！」

僕がどうなっても関係ないのに

「しかし、そのままだと風邪引きます！！」

怯えながら僕にそういった

「だから？僕が風邪引いても君には関係ない！僕は機嫌が悪いんだ！さっさと出ていけ！」

隠の言葉に耳を貸さず僕は追い出した


「…………」

「にゃ…」

小幸が心配そうな目で僕を見ている気がした

(…………何でそんな目で僕をみるんだよ)


あの隠も、小幸も、炎柱も、風柱も…みんなみんな何で悲しい顔で僕を見るんだよ…


わからない、わからなくてイライラして人に当たる


そんな自分がいかに惨めで弱い

僕は………自分が嫌い、大嫌いだ


あの人達よりも自分が一番嫌いだ


僕は濡れた隊服を脱いで布団に入った


何もしたくない、何も考えたくなくてそのまま夢の中に逃げた

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