力があれば… グリムジョー ザエルアポロ ページ7
最近、グリムジョーは忙しい
部屋に戻ってもすぐに寝るし
わたしが起きるともういないことが多い
1人、部屋にいても寂しく感じた
1人だと余計なことを考えてしまう
なんでいないの?とか
どうして黙って行ってしまうの?とか
グリムジョーのことを責める自分に苛立つ
いや、もっと苛立つことがある
わたしに…力があればいいのにって
グリムジョーみたいに強い力があれば
ウルキオラみたいに虚閃が打てたり
ノイトラみたいに硬い銅皮があれば
ザエルアポロみたいに頭が良ければ
一緒に任務にいけたのに…
「…わたしって…何のために生まれてきたんだろう…」
コンコン
「!…この霊圧…」
わたしはドアを開けた
「…ザエルアポロ」
ザ「やあ、グリムジョーは任務かな?」
「…そうです」
ザ「そんな警戒しないでよ、僕はこれを渡す為にきたんだよ」
ザエルアポロの手にはいくつかの書類だった
どうやらザエルアポロはグリムジョーに書類を渡すためにきたらしい
ザ「渡してくれるかい?」
「…」
わたしは頷いて書類をもらった
ザ「…ねぇ」
「…なんです」
ザ「君、本当は十刃と同じ力があるんじゃないのか?」
なにいってるんだか…
「それだったらなんで牢獄にいられる必要が?」
ザエルアポロは眼鏡を押してはなした
ザ「…なにか大きな力があってそれがもし制御ができないとしたら?」
力…
あの時に使った力は…一体…
ザ「知りたい?」
ザエルアポロはいった
ザ「僕が調べてあげようか?君も…自分のこと知りたいだろう?」
そう聞かれたら
「知り…たい…」
わたしは自分のこと…知らない
なんの力があって
なんのために生まれて
どうして牢獄に入られたのか
「…調べてくれるのですか?」
ザ「勿論、ついておいで」
わたしは部屋を出てザエルアポロの後ろをついていった
わたしにはなんの力があるのか…
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悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年5月27日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サキ | 作成日時:2019年5月3日 22時