夢 ページ13
暗い
とても暗い
あれ…
わたしは…
なんで生まれてきたんだろう?
なんで他の破面と違うのだろう?
どうして?
『…わからないの?』
誰?
『自分がどうして他の奴と違って出来損ないのかがわからないのね、可哀想』
なにか知ってるの?…教えてよ
『…自分で思い出さないとダメなのよ』
どうして…、貴方は一体…誰なの?
『わたしは…貴方』
?「おい!」
「!」
あれ?
目を覚ましたら
グ「…」
心配な顔をしている主がいた
「…グリム…ジョー?」
どうやらベッドの上で寝ていた
「あれ?ベッドで寝ていた?」
グ「運んだんだよ、床で寝やがって」
「…ごめんなさい」
グ「…大丈夫か?」
「…え?」
グ「ずいぶん魘されていたから」
魘されていた?…あれ?
なんの夢みたんだっけ?
「…覚えてないけど…なんか怖かったかな?」
グ「曖昧だな」
グリムジョーが手を伸ばしわたしの頬に触れた
グ「…さっきは…」
「謝らないで」
わたしはグリムジョーの言葉を遮った
「グリムジョーは悪くない、全部わたしが悪いの、…ごめんなさい、今度は気をつけるから…」
捨てないで
最後は聞こえないよう小さな声でいった
ぎゅ
暖かい
グリムジョーに抱きしめられた
グ「いったろ?」
傍にいろと言えば傍にいろ
ああ、やっぱり
わたしは
この人が好きだ
思わず涙を流した
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悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年5月27日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サキ | 作成日時:2019年5月3日 22時